(CNN) 中国を訪れた米国人家族3人が1年近く出国できない状態が続いている。CNNは9日、娘が一家の帰国を訴える動画を入手した。

帰国を訴えているのはシンシア・リウさん(28)。昨年6月、弟のビクター・リウさん(19)や母のサンドラ・ハンさんと一緒に、病身の祖父を見舞いに中国に渡航した。中国当局はこれ以降、出国禁止措置を通じて3人を国内にとどめ置いている。3人はいずれも米国籍。

シンシアさんは動画で、「毎朝目を覚ましては恐怖にさいなまれている」と吐露。「この11カ月間、あらゆる出来事が仕組まれていたもののように思える。私たちの心を完全にくじくために。これ以上ない疲労と悲しみ、絶望を感じる」と述べた。

現在は「1本の糸で正気を維持している状態」「どんな小さな希望にもすがりついている」といい、「帰国したい」と訴えている。

母親とは中国当局により引き離され、もうしばらく会っていない。中国国内では移動できるものの、就労や通学は認められていないという。きょうだいが中国のどの場所にいるのかは不明。

シンシアさんはさらに「私たちの人生は中断されてしまった。とらわれの身だと感じる」「米国人であっても身の安全は保証されず、声に耳を傾けてもらうこともできず、自分の運命も決められないのではないかと、深い恐れを抱きながら暮らしている」と語った。

報道によると、シンシアさんらは父親の劉昌明容疑者を中国に帰国させる目的で利用されているとされる。劉容疑者は国外逃亡中で、経済犯罪で中国当局から指名手配を受けている。

ただ、シンシアさんは父親の指名手配については把握していないと語り、父親は「何年も前に」家族を捨てたとしている。父親とは連絡を取っておらず、居場所も分からないという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190510-35136767-cnn-int


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