トランプ米大統領の訪日で日米の緊密ぶりが国際的に話題になっているとき、韓国では逆に対米外交に関する機密漏洩(ろうえい)が大きな政治問題になっていた。米韓首脳の電話会談の内容が野党議員に漏れたからだが、その中身が文在寅(ムンジェイン)大統領のトランプ氏に対する「日本訪問の際、韓国にもぜひ寄ってほしい」という“懇請”だったため、韓国世論は自尊心をいたく傷つけられた。

 文在寅政権は情報を漏らした在米大使館員を突き止め、野党議員ともども刑事責任まで追及するといって大騒ぎになっている。東京発の華やかな“日米仲良し風景”が印象的だけに韓国にとってはやるせない。

 その鬱憤晴らしだろうか、韓国マスコミはトランプ氏が横須賀基地訪問の際のスピーチで日本海のことを「シー・オブ・ジャパン」と言ったと一斉に文句を付けていた。韓国の呼称である「東海(イースト・シー)」と言ってくれなかったと不満なのだ。

 韓国は近年、官民挙げて「東海」と呼称してほしいと国際社会にアピールしているが、今そんなケチ(?)な話を持ち出す場合ではないだろう。韓国にとって新たな課題は日米が強調している「インド太平洋戦略」にかかわる「インド洋」や「南シナ海」のことであって「日本海」の名称などではないはずなのに。(黒田勝弘)

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