中東のホルムズ海峡付近で日本の海運会社が運航するタンカーなど船舶2隻が攻撃を受けた事件について、ポンペオ米国務長官は13日、「イランに責任がある」と非難し、米軍もイラン側の小型船がタンカーに付着させた機雷を取り除いているとする映像を公開した。対するイラン側も自国が救助したとするタンカー乗組員の様子を収めた動画を公開することで関与を否定し、双方の応酬は情報戦の様相を呈してきた。

米中央軍が13日付で公開した映像には、小型船が日本のタンカーに近づいて横付けされ、十数人が作業している様子が収められている。米側は、イランの精鋭軍事組織である革命防衛隊が、不発の機雷を船体から回収している、と断じている。

 ポンペオ氏は国務省で声明を読み上げ、「イランに対する最大限の圧力が効果をあげている。イランの目的はその解除だ」と述べ、「国際社会は、航行の自由、罪のない市民へのイランによる攻撃を非難する」と強調した。

 ◇イランは否定

 一方のイラン側は、国営放送が13日、ウェブサイト上に、攻撃されたもう一つのタンカー「フロント・アルタイル」の乗組員23人(ロシア人11人、フィリピン人11人など)とする動画を掲載した。イランの救助チームに助けられ、同国の港で13日撮影したという。動画には、乗組員とみられる男性らが映し出され、英語でイラン側に厚遇されているなどと話している。

 国連安全保障理事会は13日午後(日本時間14日午前)、米国の要請に基づき、非公開でタンカー攻撃を議論したものの、声明は出せなかった。

 一方、東京の海運会社「国華(こくか)産業」の堅田豊社長は14日、本社で記者会見し、タンカーが日本ではなくパナマの国旗を掲揚して運航していたことを明らかにした。日本を標的にした攻撃ではなかった可能性が出てきた。【古本陽荘(ワシントン)、篠田航一(カイロ)、斎藤文太郎】

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190614-00000130-mai-int


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