“おもてなし”の国であることを実感

2日間にわたるG20サミット。政府関係者や自治体関係者、全国から集まった約3万人の警察官たちなど、膨大な数に上るひとたちがサミットのために汗を流した。また、6000人が利用したとされるメディアセンターでも、多くのスタッフが連日、国内外のメディアを支えたのだが、実際に“おもてなし”した人たちはいったいどんな人たちだったのか。
まずはダイニングブースの入り口で外国人たちを誘導していた着物美人に話を聞いてみた。
サミットはボランティアが支えているというイメージがあったので、ボランティアなのかどうかたずねてみると…
「いえ、お仕事としてきております」

なるほど。ボランティアがすべて、というわけではないのですね。
「やはり地元が大阪だから?」
「いえ、東京からです」
聞けば、東京でホテルのラウンジで接客をしたり、バリスタをされているそう。いわば接客のプロ。今回、勤務先がこの仕事を受注したことで、大阪に派遣されてきたそうだ。
「語学力が不安だったので、本当にドキドキしました。でも、笑顔は最大の公用語でした」
仕事に就く前の研修で、簡単な英語を教わったものの、やはりコミュニケーションがとれるのかどうか不安だったそうだが、常に笑顔で接客。この取材のあとも、多くの海外メディアから声をかけられ、一緒に記念撮影をしていた。

たこ焼き一筋13年
メディアセンターのダイニングブースでは、串カツ、お好み焼き、たこ焼き、と大阪名物が並んでいたのだが、中でも人気を博していた「たこ焼き」を提供しているひとたちはどんなひと?

聞けば関西を中心に全国に店舗を展開する「会津屋」というたこ焼き屋が提供。
焼いていたのはたこ焼き一筋13年の松原史幸さん(29)。
やはり初日は緊張されたそうで…
「個人的には、どんなひとたちが来るのだろう、と緊張しました。でも、世界中から人が集まるので、より多くの人にたこ焼きを知ってほしい、そんな気持ちで焼いてました」
二日目にもなれば、普段通りに接客できたそうだ。
たこ焼きを提供していたのも、そのみちのプロだった。

大阪万博を契機に食べ歩きが定着

大阪名物の食がずらりと並ぶなかで、なぜかソフトクリームを提供するブースが。
食事時になると、デザートを欲する多くのメディアが長蛇の列をなしていた。
聞いてみると“ソフトクリーム”は大阪に由来があるそうで…

ソフトクリームを含む“食べ歩き”は大阪万博を契機に全国に広がったそう。そして、すべて食べることができるソフトクリームは、今回のG20のひとつのテーマでもある「脱プラスチック」と合致する、ということで、選ばれたのだそうだ。
サミットに初めて“参加”したという、ソフトクリーム一筋36年の福西基久さん(58)は「いろんな国のひとたちと会えるのが本当に楽しみだった。特に欧米系のひとたちが喜んでくれました」と嬉しそうに語ってくれた。
特に印象的だった出会いは?
「イタリアの人かなぁ…こんな量じゃなく、大盛りでたのむ!といわれて、もうのせられるだのせました(笑)」

まもなく閉幕するG20サミット。その裏側は、こうした“その道のプロ”たちに支えられていたのだった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190629-00010005-fnnprimev-int&p=2


PDF