韓国・文在寅(ムンジェイン)大統領の最側近、チョ・グク氏の不正疑惑に対し、韓国検察の捜査の手が拡大しています。こじれた日韓関係とともに、文大統領は難しい対応を迫られています。

 29日、外務省の金杉アジア大洋州局長はソウルを訪れ、韓国のアジア太平洋局長や李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と相次いで会談しました。

 「今この瞬間、出口が見つかっているということではない。日韓で協議をしていく中で出口を見つける作業をしたいと思うが、“韓国側にボールがある”」(金杉憲治アジア大洋州局長)

 日韓問題打開の糸口をさぐるなか、一方で、文在寅大統領は29日、改めて日本を強い言葉で批判しました。

 「(日本は)経済報復の理由さえも明らかにしていない。根拠なしで常に言葉をかえて、経済報復を正当化しようとしている」(韓国 文在寅大統領)

 日本の輸出管理措置について、歴史問題と経済の問題をつなげたのは明らかだと主張したうえで、日本の歴史問題への対応をこう厳しく非難しました。

 「一度反省したから反省は終わったとか、一度合意したから過去は全部過ぎ去ったなどと終わらせられるものではない」(韓国 文在寅大統領)

 しかし、その文大統領の足もとは揺らいでいます。29日に発表された世論調査では、3日前にすでに半数を超えていた「文政権を支持しない」の声がさらに0.4ポイント増加。最側近、チョ・グク氏の不正疑惑が大きな影を落としているのです。

 「検察の捜査内容に対しては、私が特に言及する事案ではないと考えます」(チョ・グク氏)

 ソウル中央地方検察庁の特捜部は、この疑惑の捜査にすでに着手。なかでも、チョ氏の娘が奨学金を不正に複数回受け取っていた疑惑に関連して、29日朝から釜山市長の執務室の家宅捜索が始まりました。

 呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長は、奨学金の受給を決めた担当者を釜山市内の病院の院長に任命したことに関わった疑いがもたれているのです。釜山市長は「根拠のない推測ででたらめだ」と疑惑に反論していますが、やはり文大統領の側近とされる釜山市長周辺に捜査の手が及んだことで、文大統領の疑惑への対応は難しい局面を迎えています。(29日18:47)

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20190829-00000126-jnn-int


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