新たなコロナウイルスによる感染症が中国で発生する可能性が高いことを昨年3月、中国の武漢ウイルス研究所などの研究チームが論文で指摘していたことが24日、分かった。コウモリから野生動物を通じるなどして人に感染した今回と同様のケースを警告し、対策が急務だとしていた。中国政府が適切な対策を取っていたのか問われそうだ。  論文は、コウモリのウイルス研究で知られる武漢ウイルス研究所の研究者らが中国科学院大などと共同で執筆し、欧州の学術誌に掲載された。  中国ではコウモリを起源とする多くの種類のコロナウイルスが見つかっている。広東省で2002年に発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)も、これらの一つが動物を通じるなどして人に感染した。  コロナウイルスは変異しやすく、研究チームは新たな流行が「将来も中国で起きる可能性が高い」と予想。「今後の予防策の検討が急務だ」と強調した。  中国はコウモリなど多くの動物が生息し、人口も世界で最も多いことから「中国が新型ウイルスのホットスポット(発生源)になる可能性が高い。いつ、どこで発生するかを予測することが課題だ」としていた。  また、中国では「動物を生きたままの状態で解体して食べると栄養価が高いと考えられている」と指摘。こうした食文化が感染拡大を促す恐れがあるとした。  今回の新型ウイルスは食用の野生動物を取引する武漢の市場で検出された。野生動物を食べることの危険性は以前から指摘されていたが、中国政府が武漢の市場を閉鎖したのは新型ウイルスの感染拡大後だった。  米国は同研究所から新型ウイルスが漏洩(ろうえい)した可能性を指摘しているが、証拠は示していない。中国は漏洩を否定している。

https://news.yahoo.co.jp/articles/1d0f71f83220e1ad88665995e262701c4d15633b

産経新聞


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