筆者は、吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。今回は探偵の見習い時代に色々指導してもらった師匠のレッドスターが遭遇した本当にあったヤバすぎる依頼ベスト3を紹介します。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳) 【この記事の画像を見る】  レッドスターは探偵歴22年のベテラン。見た目もイケメンで、バイク、車の運転がすごく上手です。私が探偵の見習いの頃、教育をしてくれた師匠です。指導法は、多くは語らずヒントだけをくれて、最後に一言アドバイスをくれるというものでした。 ● ヤバすぎる依頼内容第3位 『手がかりが全くない依頼』  基本、人捜しの時は、対象者の顔写真、名前、住所、歩く癖、普段持ち歩く物、服装、車など依頼者からいろいろな情報を聞いてから始めます。  その時の依頼者は40代の女性で、同じく40代の旦那さんを捜していました。旦那さんは2年前から行方不明で、ほとんど手がかりはない状態でした。  写真が1枚だけあると言うので見せてもらうと、小学校の低学年頃の写真で、電気もない真っ暗な所で、フラッシュなしで撮影したもの(目と歯が白いだけでほぼ真っ暗)でした。

 「訳ありなご家族ですよね。普通は家族だんらんの写真とかあるのに、なぜそんな写真しかないのか?」と私は聞きました。  レッドスター曰く「旦那さんが昔の写真を全て処分していた」。  レッドスターは奥さんから旦那さんの行動範囲を聞き込みしたそうです。こういう時、失踪人は実家など足がつくところには行きません。奥さんが旦那さんの知人をあたったところ、東京の北区にいるかもしれない…というアバウトな情報しか集められませんでした。  それでも、警察に届け出を出しても何も手がかりがつかめず奥さんが困っていたので、依頼を引き受けたそうです。 ● 都市伝説みたいな話 旦那さんはスパイだった?  レッドスターは3日間、北区中のインターネットカフェを探したけれど見つからず、結局は消息不明で終わったそうです。  レッドスター曰く「都市伝説みたいな話だけど、実は旦那さんがスパイで、任務が終わり元の生活に戻ったってパターンかもね」とニヤリと笑みをこぼしていました。  失踪人捜索の場合、依頼者からの情報がしっかりそろっていないと、料金だけがかかってしまい、われわれ探偵も力を発揮できないですし、時間がたつと捜索はより困難になります。どんなささいな情報でもいいので整理しておいてもらえると助かります。  ちなみに、「探偵あるある」なのですが、奥さんから旦那さんの浮気調査を頼まれて現場に行ってみると、キョロキョロと後ろを振り返る旦那さんがいます。過去に奥さんが他の探偵を使って調査したことがあると、旦那さんの警戒心が強くなります。

 先に過去、浮気調査を依頼したことがある、などの情報を伝えておいてもらえると対応できるので、依頼する際は正直に事細かく話してください。 ● ヤバすぎる依頼内容第2位 『旧日本軍の財宝を探してほしい』  この案件は探偵業界でいう“電波系”が依頼者。電波系とは、おそらく存在しないであろう空想物を探してほしいと言ってくるような人のことです。  基本こういう案件は受けないので、レッドスターも最初は断っていたそうですが、何度も1回だけ会ってほしいと言われたのでしぶしぶ承諾したそうです。依頼者は日時と店だけでなく、打ち合わせで座る位置まで指定してきました。  レッドスターは待ち合わせの10分前に着きました。その後、依頼者から待ち合わせ時間の1分前に電話がかかってきて「待ち合わせ場所には着かれていますか?それではテレビ電話でお話ししたいのでかけ直します」と言われたそうです。  レッドスターもここまで細かく指示されるのは初めてだったらしいのですが、言われるがままに行動したそうです。  依頼者から「まわりを映してください。私はあなたがいる店の目の前の喫茶店の奥の席に座っています」と言われ、そこに行ってみると依頼者とやっと会えたそうです。テレビ電話を使って、誰もいないか確認したかったんだと思います。  依頼内容を聞くと「確かな情報網から長野県の山奥に旧日本軍の財宝が眠っている」と聞いたそうです。  文献なども細かく出してきたので、レッドスターは「探偵じゃなく大学の遺跡発掘チームなどに協力してもらうのがいいんじゃないですか?」と提案したそうです。しかし依頼者からは、「山分けする人数を減らしたい」と言われ、探偵料金をきちんと支払い、財宝の山分け分もくれるということ、そしてなにより探偵の好奇心が勝ったことから、依頼を受けたそうです。  >>(下)に続く

https://news.yahoo.co.jp/articles/799569419408edb0644c45639f04dfd018f2392b?page=2

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