米国の独立記念日の4日、トランプ大統領は首都ワシントンでの行事に出席し、「我々は極左やマルクス主義者、無政府主義者、扇動者、略奪者に勝とうとしている」と演説した。新型コロナウイルスの流行で、約8割の自治体が恒例の花火を見送るなか、トランプ氏は昨年に続いて軍を動員し、大規模な花火の打ち上げを強行した。  独立記念日の行事では政治色を出さないのが伝統で、大統領が演説するのは異例だ。しかし、トランプ氏は3日にも、歴代大統領の顔が山肌に刻まれたサウスダコタ州の景勝地・ラシュモア山で演説し、人種差別の問題に絡んで広がる「偉人像」撤去の動きを非難。4日の演説でも、米大陸を発見したコロンブスに言及し、「米国人の生活様式を守らなければならない」などと訴えた。  この日、車で8時間かけ、家族5人でオハイオ州からワシントンを訪れたマイケル・チェンゲリさん(53)は「米国の歴史遺産を破壊する行為は、私たちの体を傷つけるようなものだ」と話した。  ただ、AP通信によると、米東部メリーランド州ボルティモアでは4日、何者かがロープでコロンブス像を引き倒して海に捨てた。人種差別に反対するデモ参加者の間では、コロンブスを「米国の先住民の虐殺に責任がある」と批判する声が出ており、像を倒す動きは他の州でも起きている。(ワシントン=渡辺丘)

https://news.yahoo.co.jp/articles/711372c4f5d6f996e0517116dcf9439670c61612

朝日新聞デジタル


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