遺体はバラバラに……21歳女性殺害のきっかけは「私以外の男性との付き合いがあるような雰囲気」 から続く

【写真】この記事の写真を見る(6枚) 「背後に回って、首を左腕で絞めた」  2017年10月に神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、強盗・強制性交殺人の罪に問われている白石隆浩被告(30)の裁判員裁判が、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で10月14日にあった。この日は、3人目に殺害したCさん(当時20、男性)の事件に関しての被告人質問が行われた。白石被告は、Cさんは殺害されることに承諾していなかったといい、殺害時の詳細を証言した。

「Cさんが生きていたらリスクが高い」

 この日も、白石被告は、弁護人の質問には答えず、検察側の質問に淡々と答えた。面会時には、「殺害するのは躊躇した。勇気がいった。殺害した直後は頭痛や吐き気があった。しかし1人を殺害することで乗り越えた」と話していた。これまで白石被告はCさん殺害を詳細には語らず、「酒を飲ませて睡眠薬と安定剤を飲ませた。そのあと絞殺した」としていた。  Cさんとは、2017年8月13日、1人目に殺害されたAさん(当時21)からの紹介で知り合った。AさんとCさんは一緒に自殺をしようと、白石被告と連絡を取り、8月15日に3人で会っている関係だった。しかし、話して別れた後、Aさんは「Cさんが死ぬのをやめたので、自分も死ぬのをやめた」というLINEのメッセージを白石被告に送っている。  しかもCさん殺害前日の8月28日夕方、CさんのLINEに、AさんのLINEアカウントから通話が入った。Cさんの話では、通話に出ず、ブロックしたという。ただし、Cさんの話が本当かどうかわからない。白石被告は「やりとりが本当かわからない。Cさんに警察の捜査が及んだときに、情報がもれるのではないかと。そのため、Cさんが生きていたらリスクが高いと思った」と話した。

Cさんはすっきりして、自殺をやめる方向に

 検察官に、Cさんを殺害した理由を聞かれるとこう答えた。 「Aさん殺害の証拠隠滅のためです。また、Cさんは、過去に『自殺をやめる』と言った経歴がある。そのため、合流後に殺害しようと思っていました」  8月29日の昼間、白石被告はCさんと合流。集合場所の相武台前駅周辺か、自宅で、Cさんの悩みを聞いていた。Cさんが白石被告に話したのは、バンドメンバーのこと、そして仕事のことだったという。白石被告はこう言う。 「狙いとしては、強く自殺願望を持ってもらい、殺害しようと思っていました。しかし、悩みを聞いているうちに、Cさんはすっきりして、自殺をやめる方向になっていきました」

「失踪させる工作をして殺害しよう」

 白石被告と別れたCさんは、帰宅途中に「これからはちゃんと生きていこうと思います」とLINEでメッセージを送っている。白石被告が悩みを聞いたことでCさんは生きようとした。白石被告も「まだ頑張れると思う」と返信をしている。この時点では、白石被告は「殺害を諦めかけた」と述べた。  しかし、帰宅させてしまうと、Aさん殺害がばれてしまう可能性があり、呼び寄せることになる。駅付近のロッテリア前で合流。食事をすることになる。このとき、白石被告はこう考えていた。 「失踪させる工作をして殺害しようと思っていましたが、失踪の理由を考えました。Cさんは、仕事にも悩んでいましたので、新しい仕事を紹介しようと思い、ホストやスカウトの仕事をすすめました。Cさんの、Aさんに対する態度を見ていたとき、女性に困っていそうだと思いました。やってみたいという意思を確認して、失踪の工作をさせようとしたんです」  白石被告はCさんに対して、相武台前駅から片瀬江ノ島駅まで行き、PASMOや身分証、iPadを捨てるように言った。途中で服を買い、片瀬江ノ島駅から戻ってくるときには、着替えて改札を通るようにも指示した。  しかし、Cさんは、それらの所持品を海老名駅のコインロッカーに預けていた。そのとき、Cさんはスマホのメモアプリに「これからの私の選択は、いろんな人を傷つける」と書いていた。また、Twitterに「こんなクソみたいな人生でも一時だけでも良い思いをした」と投稿している。

Cさんは、頭部を叩いたり、髪や腕を掴んで抵抗

 その後、再び合流して、コンビニで購入したウィスキーのコーラ割(500ml)を二人で分け、飲みながら長時間話している。このとき、睡眠薬をすすめたかははっきりしない。Cさんがリクエストしたニルヴァーナの曲をYouTubeで聴きながら、Cさんは悩みを話していたという。そして、眠くなってきたCさんを襲ったのだ。 「眠そうになったCさんの背後に回って、首を左腕で絞めました。左腕を顎の下にして、右腕で締め付けたのです。右腕は、絞めている左腕をより強く絞めるようにしていました。Cさんは、私の頭部を叩いたり、髪や腕を掴んで抵抗していました。しかし、後ろにひきずるようにして、Cさんの背中が自分の胸にあたるような形になりました。その最中に、私は後頭部を擦りました。抵抗は2、3分でしたが、その後、Cさんが失神するのを確認しました」

殺害後はどうしたのか

 Cさんが失神した後は、白石被告はどのような行動を取ったのか。 「Cさんの口と鼻にガムテープを張ろうとしました。そして、両手両足に結束バンドをつけて、クーラーボックスに座らせました。体の自由を奪ってから、ぶら下げようと思いました。そして、首をロープの輪っかにはめて、吊るしたんです。ガムテープを貼ったのは、万が一、覚醒した時のためです。確実に殺害するためです。しかし、口にガムテープを貼っている最中に、Cさんから鼻血が出てきました。その鼻血をたらすのを防止するために段ボールを敷きました」  殺害後どうしたのか。 「クーラーボックスを退けて、30分か1時間ほど、Cさんを吊るしていました。ロープと首の間には、タオルを挟みました。後日、山に捨てに行ったとして、もし遺体が見つかったときに、捜査で自殺じゃないとわかってしまうと思いました。それを防ぐためです。9人全員かどうかは忘れましたが、数人はタオルを挟んでいます。Cさんにもそうしたかは覚えていません」

消臭のため、カレールーや中華ドレッシングも

 そして、遺体はバラバラに解体した。 「包丁で首を切り落とし、骨を切り、肩を落とし、太腿を切り落とし、腕や手首を切断し、足首を切り、胴体を切り裂き、はらわたを出して、内臓を抜きました。一部は鍋で煮ました。食べていません。消臭のため、カレールーや中華ドレッシングも使いましたが、効果がなく、匂いは消えませんでした」  白石被告の口から、殺害や遺体解体のことが詳細に語られた。殺害の具体的な方法については、実況見分のときの写真がモニターに映し出された。しかし、白石被告が淡々と話すためか、普通に見れば、えぐい場面であるにもかかわらず、女性を含む裁判員たちはモニターから目を離さず、真剣に見入っていた。傍聴席も静まり返っていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5149e5c95f336dc4f72e063d146b7ce1cdbb48eb?page=3

文春オンライン

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