輸入した冷凍食品のパッケージから新型コロナウイルスに感染するとの見方が、中国で広がっている。中国国家衛生健康委員会(衛健委)の報道官は25日の記者会見で、「輸入食品の包装から新型コロナが検出される例が出ており、人と物の両方の防疫を強化する」と述べた。ただ検出率は極めて低く、ロイター通信によると、国連食糧農業機関(FAO)関係者は「食品貿易によってコロナが拡散するとの確証はない」と指摘している。

ほぼ新型コロナの制圧に成功している中国だが、過去約1カ月で100人前後の感染が確認されるなど、完全に封じ込められてはいない。中でもここ1、2カ月、港湾都市の天津や青島などで輸入冷凍食品の運送関係者の感染が相次いだ。PCR検査の結果、食品の包装から陽性反応が出たことから、包装に付着したものが感染源との疑いがもたれている。衛健委は、新型コロナが低温状態で長期間、感染力を維持する可能性があると指摘した。  これを受けて中国税関は港湾での輸入食品などの消毒作業を強化。これまでに160万件の貨物の消毒作業を行った。こうした動きは中国各地の大規模市場にも波及。中国紙「新京報」(電子版)によると、北京最大の新発地市場では、冷凍庫の電源を止めて消毒を実施し、肉や海産物などの冷凍食品の取り扱いを一時的に停止しているという。  ただ、衛健委によると全国で抽出調査した結果、冷凍食品などの包装から新型コロナの陽性反応が出たのは「1万分の0・48」の確率だという。十分な防護なしに日常的に冷凍食品の運搬に携わるなどの状況でなければ、感染リスクは極めて低いとみられる。【北京・米村耕一】

https://news.yahoo.co.jp/articles/1a8ae62accf8b4333c6872ff98fa26f746b92fa4

毎日新聞


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