1日に月に軟着陸した中国の無人探査機「嫦娥(じょうが)5号」が3日、月面の岩石や土壌の採取に成功し、地球に戻るため月面を離陸した。離陸前には、アメリカに次ぐ2カ国目として月面で国旗を掲げた。 嫦娥5号は土壌や岩石のサンプルを、月面から15キロ上空にある中国の月軌道船へ運んだ。サンプルは回収機に格納され、内モンゴル自治区へ向かって大気圏に突入する。 中国国家航天局(CNSA)が公開した画像には、風のない月面に中国国旗が立っているのがわかる。嫦娥5号が月面を離れる直前に布製の国旗を設置し、撮影したという。 国旗は縦90センチ、横2メートルで重さは約1キロ。低温に耐えられる作りになっていると、プロジェクト・リーダーのリ・ユンフェン氏は中国国営の英字紙「環球時報(グローバルタイムズ)」に述べた。

「地球上の普通の国旗は、月面の厳しい環境下では耐えられないはずだ」と、プロジェクト開発担当のチェン・チャン氏は述べた。 アポロ計画の「興奮」を連想 中国の探査機が月面に下りるのは、2013年の「嫦娥3号」と昨年の「嫦娥4号」に続き3回目。 過去のミッションでも月面での国旗撮影に成功しているが、今回のような布製の本物の国旗ではなく、機体にあしらわれた国旗を撮影していた。 グローバルタイムズは、中国国旗の掲揚はアメリカのアポロ計画で感じた「興奮とインスピレーション」を連想したと伝えた。 アメリカは1969年、世界で初めて月面に国旗を掲げた。その後、1972年までの複数のミッションでさらに5つの星条旗を月面に設置した。 米航空宇宙局(NASA)は2012年、5つの国旗が現在も残っていることを示す衛星画像を公開した。専門家たちは複数メディアに、これらの国旗が太陽の光で白く退色している可能性が高いと述べている。 アポロ計画に参加した宇宙飛行士バズ・オルドリン氏は1969年に掲げた国旗について、アポロ月着陸船にあまりに近い場所に設置したため、アポロが上昇するときの勢いで吹き飛ばされたかもしれないとしていた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f092c32b71664831a4db2bdad981f12b5bee2742

BBC News


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