インドネシアのジョコ大統領は16日、国民向けの動画を配信し、新型コロナウイルスのワクチンについて「私が接種第1号になる」と述べた。同国は今月から中国シノバック製ワクチンの輸入を始めたが、安全性をめぐる不安の声が国民から出ていることなどが背景にあるとみられる。 【写真】インドネシアに到着した、中国シノバック製のワクチン=インドネシア内閣官房提供  ジョコ氏は動画で「いずれ私が、最初のワクチン接種者となることを強調したい。使用するワクチンが安全だと国民に信頼してもらうためだ」と語った。  インドネシア政府は、複数の調達先を模索しながら、今月にシノバック製のワクチン120万回分を中国から輸入した。さらに180万回分を輸入する予定で、早ければ1月からの接種開始を目指している。  ただ、地元メディアでは、政府が低価格と臨床試験の速さからシノバック製を選んだと指摘が出ている。CNNインドネシアは7日、「インドネシア以外にシノバック製を注文した国はあるのか?」「臨床試験の情報が見当たらない」といったSNS上の声を引用し、同社製ワクチンについて「効果を案じる声が少なくない」と報じた。政府が11月に公表した世論調査でも、回答者の27%がワクチンの安全性や種類について疑問視していた。  インドネシアでは「第1波」が拡大を続け、感染者と死者の数が東南アジアで最多だ。政府はこの日、首都ジャカルタ特別州で年末年始、飲食店などの営業を午後7時までとするなどの規制の強化策も発表した。(ジャカルタ=野上英文)

https://news.yahoo.co.jp/articles/295d43a0669834e2d8c4bd4e364a1436de9fe76f

朝日新聞デジタル


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