【AFP=時事】英国が生鮮食品不足に直面する可能性がある。英国の欧州連合EU)離脱(ブレグジット、Brexit)後の通商協議の難航に加え、感染力の高い新型コロナウイルスの変異種が同国で見つかったことから、国境付近の物流に混乱が生じているためだ。

動画:英国やロンドン出る人々、駅に続々 新型コロナ変異種発見に伴う措置受け  フランスは20日、英国の主要港であるドーバー(Dover)経由の貨物輸送を停止する決定を下した。同港は1日当たり約1万台のトラックが通過している。  当初48時間と設定されたこの決定で、英国側はブレグジットが「合意なき離脱(ノー・ディール)」となった場合にドーバー付近の輸送停滞を想定して用意してあった緊急渋滞対策「オペレーション・スタック(Operation Stack)」を早くも発動した。  英国小売業協会(British Retail Consortium)のアンドリュー・オーピー(Andrew Opie)会長は、「小売業者がクリスマスを前に在庫を増やしていたので、当面は問題を避けることができるはずだ。しかし、フランス国境の閉鎖が長引けば問題となるだろう」と述べた。  英スーパーマーケットチェーン大手セインズベリー(Sainsbury’s)は、消費者を安心させるために「英国式クリスマスのランチに必要なすべての食品はすでに国内にあり、当社は十分に確保してある」というメッセージを発した。  ただしセインズベリーでは、「状況が変わらない場合、この時期全商品を大陸側から輸入しているレタス、サラダ用葉野菜の一部、カリフラワー、ブロッコリー、かんきつ類が近日中に品薄になり始めるだろう」とも警告している。  英小規模企業連盟(Federation of Small Businesses)国際部門責任者のジェームズ・シブレー(James Sibley)氏は「けさ、ブレグジット通商協議が合意に至った場合でさえ、食品の供給不足と価格高騰が起き得る兆候があると聞いた」と述べた。  英国はEUを離脱する来年1月1日まで約10日を残すのみとなる中、すでにそれ以降を予感させる事態を味わっている。フランス国境の閉鎖により供給網に混乱が生じ、各地の港で漁船が漁に出られない状態となっている。

グラント・シャップス(Grant Shapps)運輸相は、「店頭在庫は充実している。短期的には供給面での問題はないが、われわれはこの問題をどうにか解決したいと思っている」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News

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