新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、儀式の場などでマスクを着用しないキリスト教指導者らの振る舞いが物議を醸している。ローマ教皇は公の場でほとんどマスクをつけず、東方正教会ではマスクなしで儀式に臨んだ指導者の感染や死亡が相次ぐ。背景には、マスク着用を「神への冒涜(ぼうとく)」と捉える宗教上の理由もうかがえる。 【動画】買い物かごの自動除菌装置が登場 ■義務守らず  カトリック教会の総本山、バチカンのサンピエトロ大聖堂で6日、キリスト生誕を祝う東方三博士の参拝を記念する「公現祭」の礼拝が行われた。約100人の参列者の多くがマスク姿で臨む中、ローマ教皇フランシスコ(84)はマスクをせずに約1時間半、礼拝を執り行った。  バチカンメディアなどによると、感染拡大後、教皇がマスク姿で公の場に現れたのは数回のみ。教皇は昨年10月、バチカン職員らにマスク着用を義務づけたが、自らは一般謁見や外交団との会談などで、マスクをせずに握手や手にキスする場面が目立つ。  「科学に従い、自分で作った規則を守るべきだ。世界の手本となるべきなのに、ドナルド・トランプのようになりたいのか」。米国人のトーマス・リーズ司祭は昨年10月、ウイルスを軽視するトランプ米大統領を引き合いに、教皇宛ての公開書簡でマスク着用を促した。  教皇がマスクをつけないのは、若い頃に片肺を摘出したことと関係があるとの見方もあるが、バチカン広報は沈黙を続ける。教皇は週内にも新型コロナのワクチン接種を受けるという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5107bdd2d3035906c92d6e94e92f211ed23342cc

読売新聞オンライン


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