【ロンドン時事】新型コロナウイルスのワクチン接種が進む英国で、中高年層による夏の旅行予約が殺到している。 【グラフ】新型コロナウイルス 世界各国の状況予防接種によって安全に旅行できるとの「自信」が深まっているためとされ、パンデミック(世界的流行)で大きな損害を被った旅行業界はうれしい悲鳴を上げている。  BBC放送などによると、欧州旅行大手TUIの英サイトで最近あった予約のうち半数が、50歳以上からだった。通常は業界にとって「小さな市場」である年金生活者も多いという。旅行時期は7~10月が大半。また、英長距離バス会社ナショナル・エクスプレスの過去2週間の65歳以上によるツアー予約は、前年同期比で185%増加した。  英国は昨年12月上旬、高齢者らを対象に予防接種を開始。これまで320万人以上が少なくとも1回の接種を受けた。タイムズ紙によれば、政府筋は3月末までに50歳以上の全国民が接種を受けられるとしており、こうした「ワクチン効果」で人々の旅行熱が戻りつつあるとみられる。ナショナル・エクスプレスの責任者はBBCに「接種計画の発表以来、わが社の65歳以上を主とする顧客の間で、今夏旅に出られるという自信が湧き起こっている」と説明した。  変異ウイルスが広がるイングランド全域は現在3度目のロックダウン(都市封鎖)中で、コロナ危機は依然深刻。ただ、旅行需要が回復傾向にあることは、相次ぐツアー中止や航空便キャンセルなどで特に打撃を受けた旅行・観光業界にとって「少量の陽光」(BBC)となっている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0a88ff0255f9213a5d310a4e35a2734b798f631e

時事通信


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