ミャンマー国軍は1日午前8時半(日本時間午前11時)ごろ、国軍が保有するテレビを通じ、「軍が国家の権力を掌握した」と宣言した。これに先立ち、アウンサンスーチー国家顧問やウィンミン大統領らが国軍に拘束されたと、AFP通信などが報じていた。事実上のクーデターとみられる。国軍は、スーチー氏が率いる与党・国民民主連盟(NLD)が圧勝した昨年11月の総選挙に不正があったと主張し、NLDとの緊張が高まっていた。 【写真】国家の立法権、行政権、司法権を委譲されたミンアウンフライン最高司令官

国軍は、非常事態時に軍が1年間、権力を掌握できるとする憲法にのっとった対応だと説明し、NLD政権下で副大統領を務めている軍人出身のミンスエ氏が暫定的に大統領に就くと発表した。ミンスエ暫定大統領のもとで非常事態宣言が出され、国家の立法権、行政権、司法権をミンアウンフライン最高司令官に委譲するとした。  ミャンマーでは1962年のクーデター以降、半世紀以上にわたって国軍の政治支配が続いたが、民主化運動指導者だったスーチー氏が率いるNLDが2015年の総選挙で勝利し、民主化が進められてきた。しかし、今回の事態で民主化への道が再び閉ざされる可能性がある。  NLD幹部は朝日新聞の取材に、大臣や州首相ら複数の政権幹部も国軍に拘束されたと明らかにした。英BBCなどによると、首都ネピドーの通りには兵士らの姿がある。ネピドーや最大都市ヤンゴンでは電話が不通になり、インターネット回線もつながりにくくなっている。国軍が保有するテレビ局以外はほぼすべてが放映されていない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/95c952fc6af8521691c562332e7e1e614e1177c8

朝日新聞デジタル

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