【AFP=時事】米ネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)は2日夜、一部の配送ドライバーがプラスチック瓶に排尿せざるを得なくなったことがあったと認め、この問題を指摘した下院議員に謝罪した。

ウィスコンシン州選出のマーク・ポーカン(Mark Pocan)下院議員(民主党)は先週、「労働者に時給15ドル(約1700円)を払ったとしても、組合つぶしをやり、労働者に水の瓶に排尿させるようでは『進歩的な職場』とは言えない」とツイッター(Twitter)に書き込んだ。「組合つぶし」とは、アマゾンがアラバマ州の大規模物流施設での労組結成に反対していることを指したものとみられる。  アマゾンの公式アカウントはすぐに反応し、「本当に瓶に排尿したと信じているわけではありませんよね? もしそれが事実なら、当社で働く人などいなくなってしまう」と書き込んだ。  しかし複数のメディアが、プラスチック瓶に用を足すしかない状況になったことが実際にあったという多数のアマゾン従業員の証言を報道。米ニュースサイト「インターセプト(The Intercept)」は、アマゾンの幹部もこのことを知っていたことを示す社内文書を入手したと報じた。同社の物流施設スタッフやドライバーとして働く多くの従業員が訴えている、休む間もなく働かされているという不満が明確に示された形になった。  アマゾンは2日夜、公式アカウントのツイートは物流施設について述べたもので、ドライバーのことは考えていなかったとして、ポーカン議員に謝罪すると表明した。  同社は、物流施設には多数のトイレがあり従業員はいつでも使用できるとした一方、「交通状況や非都市部のルートを走行していることによって、ドライバーがトイレを見つけられないことは起こり得ることであり、また実際に起きていると認識している。新型コロナウイルスの流行によって多くの公衆トイレが閉鎖されている中では特にそうだ」と説明し、この問題は「業界全体でかなり昔から」認識されていたもので、「当社は解決したいと思っている」とした。  これを受けてポーカン議員は3日、アマゾンが謝罪すべき相手は自分ではなく、十分な敬意を払わずに働かせている従業員だとして、まず不適切な労働環境であることを認めてこれを是正し、さらに妨害せずに従業員に労組を結成させるべきだとツイッターに書き込んだ。  アラバマ州ベッセマー(Bessemer)にあるアマゾンの大規模物流施設では、同社が反対している労組結成の是非を問う従業員投票が先月29日に締め切られた。結果はまだ発表されていない。  アマゾンは、米国の基準に従って十分な報酬と福利厚生を従業員に提供していると主張している。同社の事業所の労組は、欧州では多数結成されているが、いまのところ米国にはない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/db1d80ea05e0d4af48fb2d234c07179faf013055

AFP=時事


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