フィリピンで今月初め、新型コロナウイルス対策の規則に違反したとされる男性が、警察で罰としてスクワットに似た動作を300回強制された後、死亡した。男性の家族が語った。 ダレン・マナオグ・ペナレドンドさんは1日午後6時過ぎ、ルソン島のカヴィテ州ジェネラル・トリアス市で水を買っていたところ、警官らに呼び止められたとされる。 ペナレドンドさんは翌日、帰宅後に自宅で倒れ、その後死亡した。親族は、警察で繰り返し体を動かすよう指示されたと訴えている。 カヴィテ州では、新型ウイルス対策の厳しいロックダウンが実施されている。 ■動きがそろわないとやり直し ペナレドンドさんの親族のエイドリアン・ルセナさんは、ペナレドンドさんの死去をフェイスブックで公表。ペナレドンドさんは夜間外出禁止に違反したことで、何人かと共に、スクワットに似た動作をそろって100回するよう指示されたとした。 同時にできなかった時には、やり直すよう言われたという。ペナレドンドさんたちは結局、300回繰り返したという。 ペナレドンドさんのきょうだいによると、ペナレドンドさんは翌2日午前6時に帰宅し、体の痛みを訴えた。同居パートナーのレイチェリン・バルスさんは地元メディア・ラプラーに、ペナレドンドさんのその日の状態について、1日中歩くのにも苦労していたと話した。 3日になって、ペナレドンドさんは倒れ、息をしなくなった。バルスさんは隣人らに蘇生を頼んだが、まもなく死亡したという。 ■警察は体罰を否定 ジェネラル・トリアス市の警察トップは、ロックダウンの違反者に体罰を与えることはなく、警官が説教するだけだと説明。警官による体罰が容認されることはないと、地元メディアに話した。 同市のオニ・フェレラ市長は、警察トップに綿密な捜査を命じたと、フェイスブックに投稿した。また、ペナレドンドさんが受けたとされる罰を「拷問」と表現。遺族と連絡を取っていると述べた。 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは今月、フィリピンで規則を破った人が虐待されていると警告を発した。警察や自治体当局が違反者を、犬用のおりに閉じ込めたり、炎天下で座らせたりしたケースがあったとしている。 ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は1日、テレビ演説で、ロックダウンに違反しないよう国民に強調。「私はためらわない。警察や軍、村の当局に対し、暴力や命が脅かされるようなトラブルが発生した場合は、当事者を射殺するよう命じている」と話した。 (英語記事 Covid rule-breaker ‘dies after squats punishment’)

https://news.yahoo.co.jp/articles/8d739114bd4898b7ae2c6979f95acb0ec26ad153

BBC News


PDF